玖章:通貨革命 ―― ドルの支配を終わらせる「電力本位制」
玖章 通貨革命 ―― ドルの支配を終わらせる「電力本位制」
漆章で「最強の脳」を作り、捌章で「最強の身体」を手に入れた。 次なる課題は**「血液(マネー)」**だ。
現在の世界経済は、米ドルの支配下にある。米国は借金を重ね、ドルを刷り散らかし、インフレを輸出している。 日本が真の独立国になるためには、技術だけでなく、通貨システムそのものをハックし、ドルの支配から脱却しなければならない。
その切り札が、**「電力・計算力本位制(Energy & Compute Standard)」**である。
■ 「信用」から「実体」へ
これまでの通貨(法定通貨)は、国の「信用」だけで成り立っていた。だから国が傾けば紙屑になる。 かつての「金本位制」は、ゴールドという「実体」があったが、物理的に重すぎてデジタル社会には合わない。
我々が提唱するのは、AI時代に最も価値ある資源、すなわち**「電気(kWh)」と「計算力(FLOPS)」**を通貨の裏付けにするシステムだ。
新・日本円(Digital JPY)の定義
政府は、新しいデジタル円の発行にあたり、以下の価値交換を保証する。
- 1円 = 「日本版AIクラウドの一定の計算リソース利用権」
つまり、日本円を持っているということは、単なる紙切れを持っているのではなく、**「世界最強のAI(Zetta)を動かせる権利(チケット)」**を持っているのと同義になる。
■ ドルを吸い込むブラックホール
ここで、捌章の「Googleとの契約」が効いてくる。
- Googleの支払い: Googleは、日本の計算リソースを使うために、巨額のドルを支払う。
- 為替の変換: 日本政府は、受け取ったドルを即座に**「新・日本円」**に交換し、エネルギー代として電力会社や自治体に分配する。
- 円の爆買い: Google以外にも、世界中の企業が「日本のAIを使いたい」と群がってくる。彼らはサービスを使うために、ドルを売って「円」を買わなければならない。
結果、世界中から凄まじい「円買い圧力」が発生する。 かつての「オイルマネー(石油を買うためにドルが必要)」ならぬ、**「AIマネー(知能を買うために円が必要)」**の時代の到来だ。 これにより、円安トレンドは完全に反転し、日本円は世界で最も強い通貨となる。
■ ベーシックインカム(UBI)の財源
「働かなくてもいい社会」は、夢物語ではなくなる。 原発とAIが生み出した莫大な利益(外貨)は、内部留保せず、国民に還元される。
国民配当(National Dividend)
- 原資: Google等からの「場所代・上納金」と、AIが生み出した生産性向上による利益。
- 配布: 全国民のデジタルウォレットに、毎月一定額の「新・日本円」が自動で振り込まれる。
- 条件: なし。日本国籍を持っていることのみ。
これは税金を使った「再分配」ではない。 国民がオーナーである「日本国株式会社(AIインフラ)」が稼いだ**「株主配当」**だ。 AIが稼いでくれるから、人間は生活のために嫌な仕事をする必要がなくなる。
■ Home-8 が生む「マイクロ経済」
各家庭に配られた「Home-8」も、ただの箱ではない。稼ぐマシンだ。
- 分散計算の提供: 自分が寝ている間や外出中、Home-8の余っている計算力(空きレーン)を、ネットワーク経由で企業や研究機関に貸し出すことができる。
- チャリンチャリン収入: 貸し出した計算力の対価として、自動的にチャリンチャリンと口座に円が振り込まれる。
「寝ていても、家のAIが勝手に外貨を稼いでくる」。 全5,000万世帯が、消費する側から**「生産する側」**へと変わるのだ。
■ 結論:資本主義のアップデート
日本は、世界で初めて「資本主義 2.0」へ移行する。 そこでは、価値の源泉は「労働」ではなく**「エネルギーと知能」**になる。
- ドルは「借金」でできている。
- 円は「エネルギー」でできている。
どちらがAI時代に信用されるかは明白だ。 金融の首輪を断ち切った日本は、次章、いよいよ最後にして最大の敵、**「古臭い行政と法律」**の破壊へと向かう。