ウーパールーパーの腹が膨れる、腹水?
ウーパールーパーの「うーさん」の様子がおかしい。これまで毎週20粒食べていたご飯を急に食べなくなり、排泄(糞)をした後も左お腹の膨らみが元に戻らなくなってしまいました。
本記事では、腹水や細菌感染・外鰓の縮小が疑われる際の初期観察記録と、日本動物薬品「グリーンFゴールドリキッド」による短時間薬浴、および水質・水温を徹底管理するための水槽循環システム構成 を記録します。※本記事は2020年10月時点の筆者個人による飼育・観察記録であり、獣医学的な診断や治療を代替するものではありません。腹水・細菌感染・内臓疾患・誤飲などが疑われる場合は、両生類(エキゾチックアニマル)を診療できる獣医師へお早めにご相談ください。
うーさんの食欲低下とお腹の膨らみの経過
- 2020年9月末まで : 週に1回、20粒を完食していた(食後はお腹が膨らみ、糞をしたあとは普通に戻っていた)。
- 2020年9月30日 : 5粒しか食べなくなる。
- 2020年10月2日 : 2粒のみ食べる。
- 2020年10月5日 : 1粒食べるが、後で吐き出してしまう。
- 排泄後の異変 : 9月30日以降、糞は3回しているが、お腹の膨らみが元に戻らない。
2020年10月12日のうーさんの様子です。しっぽが曲がっているので一見するとお腹の膨らみがわかりにくいですが、よく見ると左側が膨らんでいるように見えます。

2020年10月12日のうーさん

お腹の左側が膨らんでいるように見えます

外鰓(エラ)も以前より小さくなっています
これは腹水が溜まっているのだろうか?それともお腹に腫瘍ができたか、細菌に感染したのだろうか?外鰓(エラ)も以前より小さくなってしまいました。
このあたりは田舎なので、ウーパールーパーを診てくれる動物病院(獣医さん)はいるのだろうか……。
換水頻度の強化と「グリーンFゴールドリキッド」による薬浴
まずは水質改善のため換水の頻度を増やしてみますが、腹水なら動物病院案件かもしれません。
効くかはわかりませんが、外鰓の縮小のこともあるため、細菌感染症対策として 日本動物薬品株式会社の「グリーンFゴールドリキッド」 を 水1ℓに対して1㎖ 入れ、3分ほど短時間の薬浴をしてみました。

グリーンFゴールドリキッド(1ℓあたり1㎖)で3分間の薬浴を実施
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両生類への魚病薬はメーカー適応外(長時間薬浴やpH刺激のリスクあり) : 『グリーンFゴールドリキッド』(有効成分:オキソリン酸・アルカリ性)などの観賞魚用医薬品は魚類向けに承認・開発されたものであり、皮膚や外鰓から直接成分を吸収しやすい両生類(ウーパールーパー)への使用はメーカー適応外となります。観賞魚と同じ規定濃度(水10Lあたり10mL=1Lあたり1mL)で長時間薬浴させると 重篤な薬物中毒や粘膜ダメージを起こす危険 があるため、安易な自己判断での薬浴は控えてください。
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換水・ケア時の基本(カルキ抜きによる塩素中和と適水温維持) : ご家庭で様子を見る際は、必ずカルキ抜きで水道水中の遊離塩素を確実に中和し、本水槽と水温を合わせた清潔な水でのこまめな換水・低水温維持(適水温は15〜20℃前後、体調不良ケア時は15〜18℃前後で急激な水温変化を避ける)・絶食による排泄観察を基本としてください。なお、お腹の膨らみには便秘やガスのほか、細菌感染・内臓疾患(腎機能障害等による腹水)・底砂等の誤飲 といった重大な原因が隠れている場合もあるため、症状が改善しない際は両生類・エキゾチックアニマルを診療できる動物病院(獣医師)へご相談ください。
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本水槽への薬剤直接投入は絶対NG : 薬を別容器ではなく本水槽へ直接入れてしまうと、外部フィルター内で定着している大切な ろ過バクテリアまで死滅・弱体化して水質悪化を招く うえ、紫外線殺菌灯(リーフレックス UV)を点けたままでは薬剤成分が紫外線で分解されてしまいます。
2020年10月12日時点の水槽システム構成
うーさんの負担を最小限にし、清浄な水と一定の水温を保つために構築している水槽まわりの設備構成です。

2020年10月12日の水槽まわり

インスタレーションセットで給水と排水を行っています

外部フィルター → クーラー → 紫外線灯の直列循環ライン
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水流の循環順序 :
インスタレーションセット(給水) → 外部フィルター(給水・ろ過・排水) → クーラー(IN / OUT) → 紫外線殺菌灯 → インスタレーションセット(排水) → 水槽 -
給排水パイプ : エーハイム インスタレーションセット
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外部フィルター : エーハイム プロフェッショナル3e 2074
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水槽用クーラー : ゼンスイ ZC-500α
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紫外線殺菌灯 : エーハイム リーフレックスUV 800
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エアーポンプ : 水作 水心 SSPP-2S
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エアーストーン : いぶきエアストーン 30φ×300 #150
※ 【その後の復活レポート】 :この後、清浄な水質と低水温を維持しながら約 2週間の絶食で様子を見たところ、お腹に溜まっていた大きなフンが排出されて膨らみも無事解消し、うーさんはすっかり元気を取り戻しました!復活までの詳しい経過は続編の 絶食して2週間、ウーパールーパーのうーさん、復活したかも に記録していますので、同じ症状で不安を感じている方はぜひあわせてご覧ください。