猫を迎え入れる人へ
作成日:
更新日:

猫を迎え入れる人へ


🔧 論旨

猫を迎え入れようとされている方の一助になれば幸いです。

初めて猫を迎え入れる方は、最初にネットで調べたり、本で勉強すると思いますが、案外実物と異なることがあります。猫は一頭ずつ性格や個性が異なり、育った環境や飼い主の接し方によっても変わるため、本やネットの情報で「猫はこういうものだ」と決めつけず、目の前の猫の個性に合わせた接し方を見つけることが大切です。

※本記事は2021年6月時点の実体験記録をベースに、動物愛護法制や獣医学上の安全対策を補足しています。

🔧 対象となる方
  • これから初めて猫を迎え入れようと考えている方
  • ネットや飼育本の情報通りにいかず悩んでいる方
  • 猫の性格や個性に合わせた接し方を知りたい方

猫を迎え入れるにあたり

初めて猫を迎え入れる方は、最初にネットで調べたり、本で勉強すると思いますが、案外実物と異なることがあります。

🔧 猫を迎える3つの心構え

・猫は一頭ずつ性格が異なり個性がある

・ネット情報も適当に

・物の本に書いてあることは適当に

それぞれを掘り下げてみます。

猫は一頭ずつ性格が異なり個性がある

犬はペットショップでミックス犬が販売されていることが案外ありますが、猫では犬ほど多くは見かけないです。
犬は牧羊や狩猟など多様な用途に合うように品種改良されましたが、猫にはそうした用途別の改良はほとんどありません。
昔から猫は仕事してもネズミ捕りか自宅警備くらいで、後は一日寝ているのが仕事です。
猫の品種は(未公認種を含めても)数十〜100種類前後いますが、数百種類以上ある犬に較べると圧倒的に少ないです。
猫の種類は見た目、毛色、体型などが異なっていても基本的な猫の動作は同じです。
例えばトラ、ライオン、チーター、ヒョウ、ジャガーなどの大型動物もネコ科なので、背伸びをしたり、毛繕いをしたり(ネコ亜科のチーターなどは家猫と同じように喉をゴロゴロ鳴らしたり)する姿は家猫とそっくりです。
こういう見た目の違い、共通する特徴などはありますが、個々の猫はそれぞれ性格が異なります。
育った環境、飼い主の接し方、色々な条件でそれぞれ個性が形作られてきます。

ネット情報は適当に

インターネット上には猫に関する情報が溢れています。
私も最初の頃はよく見ていましたが、あることに気付きました。
オリジナルが少ない、誰かの情報をリライトしたものが無数にあるのです。
そうなってくると何が正しい情報なのかわからなくなります。
なので私は以下の方針で見ています。

🔧 信頼できる情報の見分け方

・猫を飼っていて、その猫について語っている

・猫愛に溢れた内容

・獣医師が書いている

・動物用医薬品・フードメーカーが書いている

その他の物については適当に流しています。

物の本に書いてあることは適当に

書籍を読むと、こういう例が良く載っています。
猫は女性の高い声が好きとか、
女性が猫に好かれるとか、
この猫種はどうだとか、
本に書いてあることは、あくまで例です。
自分の猫に当てはまるとは限りません。
我が家の猫様は家族の誰より私の声に反応し、私の側にいつもいます。
雌でびびりで、ツンデレで、石橋を叩いて渡るタイプです。
私の事を親猫か大きな猫と思っているようです。
本に書いてある事と異なっていることは案外あります。
病気、動作、妊娠、出産など生理・本能の部分は猫共通ですが、性格や好みなどは個々の猫によって異なります。
また、飼う環境、飼い主の接し方などによっても変わってきます。
つまり、各猫には個性があるため、その猫毎にどう接するかが変わってきます。
本やネットなどの情報で猫はこういう物だと決めつけないで下さい。
我が家の猫様は、子供の頃より歳をとった現在の方が甘ったれになっています。
実家に1年ぶりに猫様を連れて帰ると、間取りを覚えていて自分の縄張りだと直ぐに認識します。
こういった事は本に書いてある事とは異なるので、性格面の一般論は参考程度に留めておくのがよいですね(※もちろん思い通りにいかないからといって叩いたり怒鳴ったりする体罰は厳禁です。猫は体罰を恐怖・不信として記憶するため、常にその子のペースを尊重して接しましょう)。

個性を尊重しつつ全猫共通で守るべき安全対策

性格や好みは一頭ずつ違っても、命や健康・法律を守るための「安全ルール」だけはすべての猫に共通しています。お迎え前後に以下の4点だけは確実に押さえておきましょう。

🔧 🐾 お迎え前後に整えておきたい安全・安心のポイント
  • 中毒植物・危険な食べ物・誤飲物の徹底排除(安全) :ユリ科の植物(花粉や花瓶の水を舐めただけでも致命的な急性腎障害[急性腎不全]を起こします)、ネギ類、チョコレート、ブドウ・レーズン、キシリトール、人間用の薬(鎮痛剤・風邪薬等)、アロマオイル(精油)は猫にとって猛毒です。また、紐・ヘアゴム・ビニール片などの誤飲による腸閉塞や、窓・玄関からの脱走事故を防ぐため、室内の危険物を片付け、完全室内飼いと脱走防止対策を徹底しましょう。

  • お迎え直後の「薄暗い隠れ場所」の確保(快適) :環境が変わった直後の猫は強い緊張状態にあります。最初は無理に構ったり抱っこしたりせず、ケージに布を掛ける、段ボールハウスを置くなど「誰にも見られず安心できる薄暗い隠れ家」とトイレ・水を用意して、猫自身のペースで慣れてくれるのを待つのが一番の近道です。

  • 法的ルールの遵守(8週齢規制・マイクロチップ登録) :販売業者からは生後56日(8週齢)を過ぎた子を事業所で現物確認・対面説明を受けて迎え、2022年6月施行の改正動物愛護管理法に基づき、お迎え後 30日以内に環境省データベース「犬と猫のマイクロチップ情報登録」で所有者変更登録 を行いましょう(保護猫等でも装着・登録を推奨)。

  • かかりつけ医・夜間救急病院の事前登録と早期受診(医療) :性格についてはネット情報を適当に流して構いませんが、食欲不振・嘔吐・下痢・排尿異常(何度もトイレに行くのにおしっこが出ない等)・ぐったりしているといった体調不良だけはネット情報で自己判断せず、速やかに動物病院を受診してください。お迎え前に近隣のかかりつけ医と「夜間救急対応の動物病院」の連絡先・ルートをスマホへ登録しておくと万全です。

ノルウェージャンフォレストキャット